終活の考え方、行い方について

最近、“終活”という言葉を耳にする機会が多くなったように思います。いまや日本人の寿命はずいぶんと長くなって、80代、90代でも現役バリバリで仕事や趣味に精力的に活躍している人が珍しくない時代です。しかし、すべての人に何時かは人生の終わりがやってきます。これは避けられない事実です。そのとき、残された人たちは故人の残してくれた遺品を整理しなければなりません。残してくれた遺品には、ありがたく頂けるものがある反面、ありがた迷惑なものや、遺族にとんでもない不幸をもたらすものもあります。

遺産相続と言うと、多くの人が故人が残した価値ある財産を相続人で分配する事を想像すると思いますが、実は相続するものの中には借金などの負債もあります。相続は、故人の残した全てを引き継ぐ事であり借金はマイナス財産だから相続しないということはできません。だから相続の処置を間違えると、それまで平穏で平和な家庭がある日突然莫大な借金を背負うことにもなりかねません。あるいは、それまで仲のよかった子供たちが相続財産の分割を巡って口も利かない間柄になったという話は珍しい事ではありません。更には、今まで会ったことも聞いたこともない人が突然現れて、自分にも相続の権利があると主張しだしたら・・・・大変な騒動になりかねません。

そういった事態に残された遺族たちが陥らないようにするために“終活”はあります。自分の周りを見渡してみるとかなりな“物”があります。長く生きるとたくさんの“物”を後生大事に保管しています。記念の品、趣味の物、思い出の品など全く使うことがないけど捨てられない品々が多々あります。これらの品々は残された人にとって必要でしょうか。多分その多くは廃棄となるでしょう。場合によってはどうしてよいかわからないものもあるかもしれません。“終活”はそうしたものの処理を生前に行って、残された人に負担をかけないようにすることでもあります。

では、不動産や預貯金、有価証券や高額な物品などはどうしたらよいでしょうか。更に、借金はどうしましょうか。これらは“終活”で全て処分というわけにはいきません。その多くは残された人が処置することになります。そこで、残された人達に、はじめに述べたような不幸が降りかかってくることがないとも限りません。そうした事態を避ける手段のひとつとして“遺言書”の作成が言われています。“遺言書”は強力な武器ですが法令に則った形式で書かないと効力がありません。行政書士はそうした点に不備がないようにお手伝いします。

また、故人の財産を調べてみたら多額の借金があったがどうしようと頭を抱える必要はありません。そうした場合に遺族が困らないように民法にはちゃんと規定があります。行政書士はそうしたことでも遺族のお手伝いができます。

遺産相続は一生のうちで一度あるかないかの出来事です。故人には後顧の憂いなく、残された遺族には不必要な負担がかからないように行政書士は親身になってお手伝いします。お気軽にご相談ください。

あなたの悩みを一緒になって解決します。

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